「記録」より「記憶」に残る一日を。

越後謙信きき酒マラソンについて。

 越後謙信きき酒マラソンは、新潟県上越市にある上杉謙信公の居城「春日山城」を舞台に繰り広げられる、"日本一ゆるくてハードなファンランイベント"です。

 

コースはハード。運営はユルめ。

 

 春日山城を含めて計4回山を登っては下り、ついでに神社の階段も駆け上がってお参りし、周辺の名所にも結構立ち寄り、エイドのフードやまさかのBBQでお腹を程よく満たし、ゴール後は上杉謙信公の愛した日本酒をきき酒で楽しむ。ざっくり言うとこんな内容で「コースはハードに、運営はユルめに」をモットーに、真面目に不真面目を貫き通して開催しています。

きき酒マラソンへの模範的参加姿勢。
きき酒マラソンへの模範的参加姿勢。

真面目にやらないのがポリシー

 

 ちなみにきき酒マラソンは、タイム計測や順位などの記録は一切なしの本格軟投派。速さを競うのではなく、ゆるーく楽しむのが正しいルールです。なんなら歩いたってゴールできます。一生懸命走りぬくのはOKですが、ガチで嘘かと思うくらい速く走るのは禁止です。

まったく走る気に満ちていないスタート。
まったく走る気に満ちていないスタート。

たまには「競争」しない日があってもいい

 

 楽しみ方は様々。紅葉や名所旧跡などの景色を楽しんだり、春日山からの絶景に息を飲んだり、謙信公に思いをはせたり、のんびり走りながら仲間との交流を深めたり、初めての人と偶然の出会いを楽しんだり、のんびり歩きながら時間内にゴールできるかできないかのスリルを味わったり、思いの外ハードなコースに毒づいてみたり、仮装姿で参加して注目を集めたり、親子で走る時間を感慨に浸りながら過ごしたり、じっくり己と向き合ったり、じっくり彼女を見つめたり、がっつり彼氏を引き離してみたり、寒さと戦いながら生きてることを実感したり、寒いからこそ生まれるコミュニケーションを楽しんだり、お酒のことだけ考えて走ったり、豚汁のことだけ考えて走ったり、お肉のことだけ考えて走ったり、まったく無心になってみたり。

 

 たまには真面目に走らず「意識低い系」になって、全力で肩の力を抜いてみましょう。きっと、いつもとは違う「走ることの楽しさ」が見えてきて、いつも斜めに物事を見がちな人も「楽しいことが楽しいと素直に言える」ようになるはずです。

名物のゴール暖簾はインスタ映えするとかしないとか。
名物のゴール暖簾はインスタ映えするとかしないとか。

  もし競うなら、それは速さや順位ではなく、「どれだけ一日を楽しめたか」。一人一人の楽しみ方で参加できる、気負いや緊張一切なし、ユルさ全開、思い出いっぱいの自由なマラソン、それがきき酒マラソンです。

 


 

きき酒マラソンの魅力

 

 一言では言い表せないきき酒マラソンの魅力を、運営側として思いつく限りご紹介します。ひょっとしたら参加して走ってみないとわからない魅力が他にもたくさんあるのかもしれませんが、それは我が運営側には永久に不明です。

 

 

謙信公の都合がつけばお出迎え。意外に楽しい開会式。

 

せっかくの一日、最初から楽しいほうがいいに決まってます。開会式だって普通に済ますことはありません。なんとまさかの1時間!どんな感じかは出てみてのお楽しみ。

そして謙信公のお出迎え(出張がなければ)、出陣の号令、鳴り響くほら貝。出陣を迎える武士のごとく、気持ちを高揚させましょう。スタート前もスタートも、一日を楽しむための大事な瞬間なのです。

 

名所旧跡を巡るラン。予習はしっかりと。

 

きき酒マラソンのコースには、春日山城本丸を始め、林泉寺や春日神社、春日山神社など、上越に行ったらココに行っとけ的なスポットが満載。歴史好きも謙信好きも、おなか一杯になること間違いなし。

しかし、やれ「春日山城って何もないの?」だの「出陣餅と信玄餅はどっちがうまいの?」だの、上越の歴史や文化について、なにも知らないランナーさんの何と多いことか。

 

初参加のランナーさんには、とりあえず上越春日山の歴史の予習をお勧めします。ボーっと走ってると、頭上の謙信公像を見逃しますよ。

 

多分、紅葉真っ盛り。見渡せば自然がいっぱい。

 

11月初旬は、まさに紅葉真っ盛りのシーズン(最近は遅れがち)。こんな素敵な景色が皆さんを待っています。

紅葉に燃える美しい自然を見ながら走れば、日頃のストレスですさんだ心が、一気に穏やかに、晴れやかに、和やかになっていくはずです。

 

周りばっかり見てて転ばないように、足元の確認も忘れずにどうぞ。

 

待ち受ける山道、坂道、階段の数々。

 

とはいえ、コースは山道半分、舗装道が半分のハードな設定。おそらく想像を超える山道と、地味に長い坂道と、思いの外長い神社の階段が皆さんを待ち構えます。

メインは難攻不落の山城である上杉謙信公の居城「春日山城」。本丸跡へと続く坂道・階段を一気に駆け上がります。その高低差は約200m!

日本一ハードなファンランを自称する所以です。

 

コスプレ大歓迎。ガチで走ってはいけません。

 

速く走るだけがマラソンの楽しさではありません。

きき酒マラソンは2時間以内のゴールは禁止。たまにはゆっくり走ったり歩いたりしながら、景色を楽しんだり、仲間との会話を楽しんだりしませんか。(山道は狭くて危ないので、ゆっくり歩くくらいがちょうどいいのです。)

そして、心の奥底で密かにやりたい願望があった「コスプレ」デビューのチャンスでもあります。

 

わざわざ上越まで来たんですから、せっかくの時間、楽しんだモン勝ちです(←こんな風に)。

 

普通じゃあり得ないエイドステーション。

 

毎年何かしら新しいものが出現するエイドステーション。普通じゃないエイドの数々が皆さんを待っています。

例えば、職人のこだわりが強すぎる蕎麦は毎年大人気(毎年あるかどうかはわかりません)。目玉のBBQガーデンエイドでは、自分でお肉を焼いて食べることができる上に「大人な飲料」の自動販売機もあります。

私設エイドのきのこ汁は行列必死!エイドでゆっくり並んで待つのも、普通じゃできない体験です。

 

no surprise, no aid.

 

ゴール後はきき酒大会。圧巻の15銘柄。

 

ゆるゆる走ったゴール後は、ばっちり気合を入れてきき酒に臨みましょう。上越・妙高地域の地酒15銘柄が皆さんを待っています。こんなの当てるのムリ!とか言わないでください。ちゃんと当ててる人がいますからね。

きき酒が終わったら、あとは呑み放題。楽しかった記憶が無くならない程度にお楽しみください。

 

閉会式のお楽しみ。残った人には福がある

 

疲労とお酒と寒さ(毎年なぜか寒いんです)で、とっとと早く帰りたい気持ちはわかりますが、ここはひとつ頑張って最後の閉会式まで残ってみましょう。

きき酒正解者にはステキな粗品を差し上げます。さらにその後の表彰式でも様々な賞品をご用意しています(ただし順位表彰なし)。賞の該当者がいない場合は、お約束の大ジャンケン大会。壮絶な賞品争奪戦が幕を開けるのです。

 

本丸で乾杯。昼から始まる前夜祭。

 

運営スタッフの心の余裕と仕事の都合で気まぐれに開催される「昼から前夜祭」。謙信公よろしく春日山城本丸で杯をかわします。ランナーさん同士の新しい出会いと、運営スタッフとの交流によって、次の日走るのがより一層楽しくなること間違いなし!

ただし、呑み過ぎて次の日走れなくなる可能性も秘めてますので、帰ってから家族に馬鹿にされないよう、そこだけは充分注意してご参加ください。

 

収拾がつかない後夜祭(ただの打ち上げ)。

 

「お前らスタッフの打ち上げ、オレらも混ぜろ」という乱入系ランナーさんがきっかけで生まれたアフターパーティー。内容は説明不要。スタッフも、ボランティアさんも、ランナーさんも、みんな入り混じってただ呑んだくれるだけ。

 

人間は疲れていると変なスイッチが入る説が証明される、変なテンション上がりっぱなしの超絶カオスな時間です。次の日ゆとりのある方、よろしければご参加ください。